07年8月21日
 

 日本の町並みから急激に消えているモノ、それは公衆電話です。
 
携帯の普及で誰からも気づかれず、その姿を消しています。 
 かつて高知には、こんな電話ボックスがありました。

 いかしてるでしょう。
 坂本龍馬生誕地前にあって、龍馬の像がモニュメントされていたのです。
 珍・日本紀行のコンテンツにあります、
「晴れ姿! 銅像物語」
 この中でも、ふれましたが
「 日本で一番多い銅像が二宮金次郎で、No.2が坂本龍馬です」
 この電話ボックスの像は、その龍馬像のひとつといえるものでした。

 今は昔の昭和時代、たしか昭和58、9年あたり撮影したものです。
 ちなみに、現在はこうなっています。

 電話ボックスのあったところには
「龍馬を産む時、母は天空を往くと大地を奔るの幻を見たことから龍馬と命名した。龍と馬でよかった。豚と馬なら、トンマになっていた」
  という、案内板が設置されています。
 (内容はウソですよ。洒落、洒落)
 そして、龍馬像に代わるインパクトをと考えられたのでしょう、

 龍馬の写真、ピストル、家紋をベンチに配しています。
 ベンチに趣向をこらしましたネ。
 …おっと、新旧どちらが良いというハナシではありません。
  消えゆく公衆電話モニュメント
 これも残っているかなぁ、かぐや姫伝説、数ある中のひとつ、広島は竹原にあった『かぐや姫』の電話ボックスです。

 このように、日本各地、御当地の特色、歴史的背景をデザインし、景観にマッチした公衆電話ボックスがありました。
 それを見る人は微笑んでしまう。
 
町並みのチャームポイントでした。
 皆さんもご旅行先で記念撮影された方がいらっしゃるはずです。
 週間遊歩では私めの全作品を載せることはできませんが、私め流、
 公衆電話モニュメント ナンバーワンはこれ

 九州は大分、豊後高田市にある真木大堂、その門前にありました。
 石像をくり抜いて、電話をはめ込んだんじゃございません。
 電話のためにつくられた作品です。

 というのも、この周辺は歴史フリーク必見の『国東の
磨崖仏群』が点在しています。
 その情趣をストレートに仏像としてあらわしたのです。
 
…如何でしょう?
 私め、最高傑作と絶賛する次第でございます。

 ……残しておいて欲しいものです。
 ご家庭にテレフォンカード残っていませんか?
 旅行の時、持って行きましょう。
 そして意匠をこらした公衆電話があったら、拝観料のつもりで使って下さい。
 えっ、公衆電話の使い方を忘れたですって。
 あ〜あ。

 

 
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