このように野外におかれた石造だったり、室内に安置された木像だったりと、三猿像は、いろ〜んな形態で日本各地に点在しています。 三猿の教え 「見ざる言わざる聞かざる」 まさにマナーの極意でございます。 「礼に非ざれば視ること勿れ。礼に非ざれば聴くこと勿れ。礼に非ざれば言うこと勿れ」 そのルーツは孔子とも、天台宗の教えとして中国から伝わったとも言われています。 「不見不聞不言」 日本語に訳すにあたり『〜ざる』の語呂から 「見猿、言わ猿、聞か猿」 猿にかけて、この教えをあらわすものとして三猿像がつくられたのです。
ですから、三猿の教えならぬ、 四猿の教え となります。 四匹目の猿、四猿を 「しざる」 と読みます。 四猿は両手を股間にあてています。 …お分かりですね。 「しざる」 すなわち、 「姦淫するな」 と、諭しているわけです。