07年7月24日
 
 三猿といえば日光、東照宮にあるものを連想されるでしょう。
「ここにもあった〜」
 
九州は水郷・柳川で発見したのが写真のものです。
  こちらは石でつくられた石像の三猿でした。

 このように野外におかれた石造だったり、室内に安置された木像だったりと、三猿像は、いろ〜んな形態で日本各地に点在しています。
 三猿の教え
「見ざる言わざる聞かざる」
  まさにマナーの極意でございます。
「礼に非ざれば視ること勿れ。礼に非ざれば聴くこと勿れ。礼に非ざれば言うこと勿れ」
  そのルーツは孔子とも、天台宗の教えとして中国から伝わったとも言われています。
「不見不聞不言」
 日本語に訳すにあたり『〜ざる』の語呂から
「見猿、言わ猿、聞か猿」
  猿にかけて、この教えをあらわすものとして三猿像がつくられたのです。

        (やはり、こちら日光の三猿があまりに有名ですね)
 ちなみに『三猿』の読み方は
「さんざる、さんえん」
 どちらでも良いそうですが『三猿の教え』は
「さんえん」
 に統一して下さいませ。
 もっと、ちなみに、もう一匹増えた
 
四猿
 というのを御存知でしょうか?
 
そうなんです、実はもう一匹が加わったものが本来の姿だったのでありま〜す。

  ですから、三猿の教えならぬ、 
  四猿の教え

 となります。
 四匹目の猿、四猿を
「しざる」
 と読みます。
 四猿は両手を股間にあてています。
 …お分かりですね。
「しざる」
 すなわち、
「姦淫するな」
 と、諭しているわけです。

  私め、20年ほど前、この四匹目の存在を知り、爾来、捜しているのですが、未だ巡り会えません。
 もし、御存知の方がいらしたら、是非、お知らせ下さい。
 でも、見つからない方がいいかもしれませんね。
 その、ココロ
は5匹目の猿です。
「しざる」
 は、いささか、辛ろう
「ござる」
 

 
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