青空遊歩
08年05月06日
 

 いろんな駅を見てまいりした。
 駅舎が文化財になっているところあれば、廃屋のような無人駅もありました。
 私め、長年、珍・日本紀行のタイトル画像で宮本武蔵駅を掲載しておりました。

宮本武蔵駅

 人の名前を駅名につけているところの代表選手です。
 さらに珍名の駅名あれば難読の地名があります。
 四国徳島にこんな駅名がありました。
「府中」
 徳島線の駅です。

府中駅

「ふちゅう」
 ではなく
「こう」
 と読みます。
 というより『こう』って、読めますか?
 クイズの問題に出して読める人は希少でしょう。
 めったにお目にしない漢字を使われるより、日頃、目にする漢字を使われた名前には、ひっかかりますよね。

 駅名の由来は、すなわち御当地の地名に由来します。
 古代国府があったところは『国府』『府中』と地名になり各地にあります。
 御当地も『徳島市国府町府中』でございます。
 江戸時代を通じて徳島を治めた蜂須賀家は外様大名ゆえ

「府中は不忠に通じる」

 この語韻を嫌い国府にかけて『孝』に通じるように読みを代えたものでした。
 家康が方広寺の梵鐘にクレームをつけた『日本三大言いがかり』というのがありますがこちらも苦しいこじつけですね。

 ともあれ、徳島藩は無事、明治を迎えることができたのですから、これも『言霊ネタ』のひとつと言えましょう。

 そうなんです府中を『ふちゅう』と読むところは……どうもよろしくない事績、事柄がございます。

 東京の府中から連想すること
「競馬」
 これは第 2 位です。堂々の 1 位は
「刑務所」
 そして……。
 週間遊歩では、ここまでとしましょう。

 

 
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