08年07月08日
 

 海湯治 ?
 それは海水浴の起源です。
 温泉療法みたいな響きがあるとおり、明治時代、兵隊さんのリハビリとして兵庫は須磨の海岸で行われていたといいます。
「これは健康によろしい」
 楽しくカラダを動かして体力がつくスポーツという概念のない時代です。
 初代陸軍総監・松本順が国民の体力向上、健康維持のため普及すべく、海水浴と改まったのが明治 18 年。ところは東海道は大磯照ケ崎海岸。

 海水浴発祥の地でありました。
 たちまち盛況となり、明治 21 年には
「公序良俗のため」
 なんと、大磯の海水浴場で男女を区別したといいますから、時代ですね〜。
 今年の夏も暑くなりそうです。
 海水浴発祥の地で、ひと泳ぎ如何でしょう。
 もちろん、平成時代の海水浴は混浴です。

 海水浴を提唱した松本順も大磯にいます。
 妙大寺に墓があります。

 松本順というより、松本良順と記した方が歴史フリークにはお馴染みですね。

 司馬遼太郎先生が松本良順を通じて幕末期の日本の医学を描いた『胡蝶の夢』いい作品です。
  まだお読みでない方、是非ご一読を。
「サービス残業ばっかりでボロボロ。休日は寝て過ごしているよ。海水浴も読書も夢の夢」
 胡蝶の夢ならぬ、課長の夢かも。

 

 
Copyright〈C〉2004. [ U4 project ] All rights received.
 
遊歩Web 青空遊歩ホームページ