今年も暑いですね〜。
暦は秋となりましたが、暑さ本番です。
残暑お見舞い申し上げます。
どうぞ、皆様、くれぐれも御自愛下さい。
私め、今年の旅装束『夏服』は写真のTシャツにしました。
胸元をアップでご覧下さい。
これは洒落ではございません。
マジなメッセージです。
というのも、また警察に捕まりました。
また、でございます。
「へんなオトコがウロウロしてます」
また、同じ内容で通報されました。
ところは飛騨高山でした。
高山といえば、あの素敵な町並み。風格を感じますね。
見るというより町屋の建物に
「見下ろされている」
ような、重厚さを感じます。
(写真は三之町美観地区です)
そんな美観地区をウロウロしていれば何事もなかったのですが、私め、高山の普通の家並みを巡り、家々の表札にカメラを向けていたものですから『不審者』と思われたわけです。
おかげで、警察の人に安心者と納得してもらうのに時間をさかれ、お目当ての表札を少し撮影するだけの旅となってしまいました。
私め、これを撮りたかったのです。
肩書き表札です。
高山の人は、みんな肩書きをもっていて、それを掲げているのでありま〜す!
町内関係のものが多いようですが
「○○会長」
というトップの方だけでなく、 副会長、庶務委員、体育委員など役員さん全てに及んでいると伺いました。
それは草野球チーム、書道の会、舞踊クラブといった趣味のサークルにまで及んでいます。
さらに子供たちも学校名を掲げていますから
「みんな肩書きをもっている」
この事実をご納得いただけることでしょう。
下の写真の方、凄いざんしょ。
これだけの肩書きをおもちでらっしゃいます。
複数の肩書きをもつ人は、その肩書き分の表札を掲げる
ですから、高山のお宅の玄関はにぎやかでございます、ハイ。
この肩書き表札の由来は、
幕府の天領だった時代、商人が特権の証として門札をもらった伝統を現代に引き継いでいる
とのことでした。
…いいですね、肩書き表札。
たかが芸人がムツカシイことを言っちゃいけませんが
「商人の証だったものが、現代は理想の地域社会を構築しているシンボルである」
な〜んて、拝見しました。
地域コミュニティーの欠如が叫ばれている今、飛騨高山は範としたいところでした。
……それにしても、
不審者ならぬ安心者の証に時間がかかりました。
表札泥棒と疑われたからでした。
今も受験シーズンになると高山では、その被害に遭うようです。
「表札を集めると合格する」
こりゃ、迷信ですよ。
「名前には霊がこめられているから表札を集めることは他人の霊力を身につけられ自分の霊を強くできる」
誰が言い出したのでしょう。
合格信仰は
「四軒の表札を集めよ」
四軒と試験をかけた、語呂合わせでございます。
まっ、とにもかくも、ヒョーサツを撮っていたらケーサツ にとっ捕まっちゃたという御粗末でした。
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