07年10月16日
 

「うれしさんに教えてもらったチン墓を見てきたよ」
  わが師匠・青空うれしが出版しております
『おもしろお墓百話』
  を読んで興味を持たれた方からの電話が入りました。
  そのお墓とは、世に珍しいかたちをした墓石数あれど、
  男性のシンボルをかたどったお墓
 ご覧下さい、これです。

 場所と寺名は明かしません。
 というのも、このハナシ、日刊ゲンダイでもご紹介しましたが
「あれは江戸末期の地震で五輪塔の笠と台がなくなったものです」
  シンボルのように見える、お墓なのであります。
  わが師の見間違え、勘違いの一件でございました。
  歴史散歩、史跡めぐりをしておりますと、資料とは違っていて失望することは多々あります。

  そうそう、歴史のスターの追っかけ、探墓をなさっている方もいらっしゃいますから、いい情報を記しておきましょう。
 
  小川善明氏著
  京都名墓探訪 ナカニシヤ出版


  知っておきたい、お墓参りのマナーから墓塔、寺社ガイドなど、
まさに探墓の全てがこの京都名墓探訪シリーズにあります。
  師より受け継いだ『墓を訪ねて三千里』こと、探墓家・青空遊歩、お薦めの名著です。

「そりゃそうだろう、まさかアレをお墓のかたちにするバカはいない」
  と、お思いでしょうが、実はホンモノがあるのです。
  東京は墨田区です。
「墨田川七福神めぐり」
 お正月の縁起もので、お詣りされる方もいらっしゃるでしょう。
  そのひとつ弁財天の長命寺(向島五丁目)に『お立ち』あそばされています。
  ご覧下さいこれです。

チン墓2

 写真の男根の墓石には
 好色院道楽宝梅居士
  なんとも、ふざけた戒名が彫られています。
  郷土史家の方によれば
「お旦那の洒落ですな」
  とのこと。
  しかし、この墓石ですが、皆様、これが男根に見えますか ?
  どう見てもただの筒。
  前出の『元・五輪塔』の方がよっぽどアレらしいですよね。
  日刊ゲンダイの連載に使えるか恐る恐る提出しましたら、編集室の人がいいオチをつけてくれました。
「この人は包茎だったんでしょう」

 

 
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