07年01月08日
 

 このお地蔵さん、赤く染められている!
 年末、口紅地蔵の前段で取り上げた長野・稲荷山で見かけたお地蔵さんの続報です。
 というのも、千曲市の観光協会の田仲さんが聞き込み調査をして下さって謎が解けました。

 新年あけましておめでとうございます。
 昨年よりお問い合わせのメールをいただいておりましたお地蔵さんの件が分かりましたので、大変遅くなりましたがお返事させていただきます。


 で、始まる田仲から頂戴した、感動のメールを全文、掲載させていただきます。
 
 地元の皆様にお聞きいたしましたところ
 稲荷山には他に4体のお地蔵さんがありますが、赤く染色されているのは、お問い合わせいただいた1体のみです、他のお地蔵さんは赤い帽子に、涎掛けをかけているとのことでした。


 さあ、いよいよ本題です。

 では、なぜ1体のみが赤いのか?
 地元の方によると当時、稲荷山地区はとても栄えた町でありましたが、あの赤く染色されたお地蔵さんを信仰していた地域の皆様は厳しい生活状況にあり、お地蔵さんに帽子と涎掛けを用意できなかったので、代わり、べんがら色(赤)の植物を集めて染めたのだそうです。

 そして背景です。
 お地蔵さんが多いのは、善光寺参りで栄えた稲荷山の町でしたが、善光寺地震の時に多くの参拝者が亡くなられ、その方々のご冥福を祈る意味でたてられたとの事です。

 田仲さんのお人柄が末文に
 お返事が大変遅くなり申し訳ありませんでした。
今後とも、宜しくお願いいたします、なお、ご意見等ございましたら、ご連絡いただければ幸いです。


 いやぁ新年早々、大感激でした。

 日本各地、観光協会は不親切です。
 今まで、このような質問を、いくたりとして参りましたが、ほとんど返事なしか、
「分かりません」
 そのココロは
「面倒だから調べない」
 よって、未解決のネタが山ほどあるのが現状です。
 なんで赤く染まっているのだろう
 今回、千曲市観光協会に問い合わせたというのは平成の大合併がゆえ、
「 どこに尋ねたらいいの?」
 という状態だったからであります。
 ……はっきり言って、期待していませんでした。
 ーーところが、この大収穫でございます。

 稲荷山・彩色地蔵

 早速、年賀の挨拶代わりに、我が師・青空うれしにしましたら
「村田英雄も売れない浪曲師時代、足袋が買えなくて足に白粉を塗って舞台に立っていたんだ」
 珍しく、村田英雄さんの専属司会だった当時のハナシをしてくれました。
 これまた、美談ですね。

 お地蔵さんを話題にするだけで、心温まるハナシが出てくる。
 お地蔵さんて不思議です。
 暖房費節約になりますね。

 そして稲荷山・彩色地蔵のお導きでしょう、
 観光協会・田仲さん、心より御礼申し上げます。
「こいつぁ、春から〜え〜縁起が、い〜い!」

 

 
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